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入浴剤について
日本人のお風呂好きは世界的に有名で、昔から清潔な国民と言われております。
これは日本の気候風土によるところが大きく、すなわち、日本はアジア・モンスーン地帯の亜熱帯地域にあり、周囲を海で囲まれ、
温暖・湿潤な気候のため、水浴・温浴が好まれたとも言われております。
入浴の歴史
“ゆあみ”(湯浴み)とは、河の水であれ、海の水であれ、湯水であれ、それを用いて身体や髪を洗い、清めること。
つまり沐浴(もくよく)です。
“ゆあみ”の「ゆ」とは、清らかなもの、けがれがないという意味があり、「あみ」は、浴びるという意味です。
“ゆあみ”とは、元来は水浴のことで、沸かした水で身体を洗うことは 文化の発達した時代になってからであり、
裕福な人達でなければできませんでした。
湯船につかる習慣が始まったのは、江戸時代中期以降(約270年前)確立されたもので“風呂”に対し“湯”と呼ばれていました。
“湯”とは、本来、身体にかけるもの(=行水という行為)から、全身で浸かるものに変化し、 時代を経るに従い、
もともとの蒸し風呂が日常生活で見られなくなり、“風呂”と“湯”は 混同して用いられるようになりました。
入浴剤の始まり
1897年(明治30年)、婦人薬の飲用漢方薬「中将湯」を風呂の湯に溶かす浴用タイプを製造発売し、『浴用中将湯』と名付けられました。
《漢方の花─順天堂実記より》
漢方薬「中将湯」を精製する課程で、品質に不適合とされた原料(刻み生薬)をある社員が自宅に持ち帰り、試しにお風呂に用いたら、
夏場は子供のあせもが消えるし、冬場は温泉に浸かったように、身体がよく温まり、実に好都合であった。
このうわさが日本橋や目黒界隈の銭湯経営者の耳に入り次から次へと、評判を聞いて津村順天堂にやって来たことから浴剤の開発に
乗り出した。
入浴剤の効果と活用
おすすめ1:夏の疲れ、ストレス解消したいときの入浴
ぬるめ(37℃前後)の湯でゆっくりと入浴します。
みぞおちから下だけお湯につかる半身浴でゆっくり入浴することで、ゆったりとリラックスできます。
お風呂上りも過剰に汗が残らずさっぱりします。
また、あつめ(42℃前後)の湯に短時間入ると、血行をよくし、疲労物質を早く取り除く効果が期待できます。
- 入浴効果を高めて血行を促進する入浴剤を利用したり、翌日に疲れを持ち越さないように好きな香りの入浴剤で
- リフレッシュするのもおすすめです。
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おすすめ2:疲れを解消したいときにおすすめな入浴
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- 入浴効果を高めて血行を促進するものに次のような入浴剤があります。
硫酸塩(硫酸ナトリウム・硫酸マグネシウム)や塩化ナトリウムなどを配合した 無機塩類系入浴剤
炭酸ガスを発生する錠剤タイプの炭酸ガス系入浴剤
センキュウ・トウキ・チンピ等の生薬やそのエキスを配合した薬用植物系入浴剤
- 上記入浴剤を活用することで、温浴効果が高まり、疲れ解消につながります。
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おすすめ3:ストレス解消、リラックスしたいときにおすすめな入浴
- 入浴剤を使用することで、基本的な入浴の効果である「温浴効果」(身体を温める、 痛みを和らげる等)、
- 「清浄効果」(汚れを落とす、皮膚を清浄に保つ等)を高め、 更に「色」や「香り」を楽しむ機会を提供してくれます。
- ストレスの原因や、リラックスの状態は千差万別・十人十色です。
- 上記の内容を参考に、「自分が最もリラックスできる入浴剤」を探して頂くのも 入浴剤の楽しみ方の一つではないかと考えます。
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おすすめ4:夏の冷房などによる冷えを解消したいときの入浴
冷房のききすぎなどで外気温と室温の差が大きくなると、自律神経の体温調節機能にくるいが生じます。
これが冷房による「冷え」の状態です。これを解消する入浴法は、ぬるめ(37℃前後)のお風呂にながめに入り、
冷えた身体をじんわりと温める方法です。
また、暑い時期にお風呂につかる気がしない方は、ぬるめのお湯をみぞおちくらいまで入れ、ゆっくりつかる
半身浴などがおすすめです
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入浴剤の注意事項をよく読んで使用しましょう
1. 皮膚への刺激
現在湯あがり本舗で取り扱っている薬用入浴剤は、医薬部外品として厚生労働省(旧厚生省)の承認許可を得て販売されています。
成分内容やいくつかの商品で実施している皮膚刺激性テストの結果からみて、問題となるような皮膚刺激性はありません。
但し、ごくまれにアレルギー性を示す場合がありますので、その場合は使用を中止してください。
2. 誤飲
お子様や認知症のある方等が入浴剤を溶かした湯を誤って飲んでしまっても、特に問題はありません。
また商品そのものを飲んだり舐めたりした場合でも、少量なら問題ありません。
ただし、多量に摂取してしまった場合には身近な医療機関を受診して、医師の診断を受けてください。
3. 眼に入ったら
入浴剤を溶かした湯が眼に入った場合、通常の使用濃度であれば問題はありません。
4. 乳児、妊婦への使用
赤ちゃんの皮膚は脂性の分泌物が多く汚れやすいうえ、肌もまだ未熟で細菌感染に対する抵抗力も非常に弱く、
おむつかぶれや湿疹などの皮膚トラブルが起きやすい状態にあります。
したがって初めの1ヶ月、できることなら3ヶ月頃までは赤ちゃん専用の浴槽を用い、殺菌作用のある沐浴剤を使用して、
皮膚が安定してきた3ヶ月頃から入浴剤のお風呂でご一緒に入浴してください。
- また、妊婦の方への使用については、特に制限はありません。
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環境にもよいエコな入浴剤
動植物、農作物への影響
入浴剤を使ったお風呂の残り湯を観賞魚用の水として利用したり、植木や野菜へかけたりすることはお避けください。
植物の種類によっては、入浴剤の成分を嫌うものがあります。
水環境への影響
各種入浴剤の生分解性を測定した結果では、いずれも60%以上の生分解性を示しました。
これは石鹸や高級アルコール系界面活性剤と同等のレベルで、入浴剤の使用が水環境に対して悪影響を及ぼすことはないと
考えられます。
ページ資料提供:「日本浴用剤工業会」ホームページより